当院では、ほとんどの婦人科疾患の訴えに対応できる体制を整えております。
(悪性腫瘍については高次医療施設へ紹介させていただきます)

手術を要する際は、傷の小さく体に優しい低侵襲手術(腹腔鏡手術、子宮鏡手術)を心がけております。
日本産科婦人科内視鏡学会の技術認定医が複数名在籍し安心安全な手術を行っております。

月経の不調、更年期障害、下腹部の違和感・痛み、おりものの異常、性感染症、
子宮脱症状等にも適切に対処し快適な日常生活を送れるようお手伝いさせていただきます。

また子宮がん検診、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)、乳がん検診、骨密度検査、
ブライダルチェックにも対応しております。健康維持のため定期的な検査をお勧めいたします。

診療科目

  • 一般婦人科診療
  • 子宮がん検診
  • 乳がん検診
  • 更年期障害
  • 思春期の相談
  • ブライダルチェック

手術実績

(2023年度)

腹腔鏡手術 ― 245例

  • 子宮全摘術 ― 127例
  • 子宮筋腫核出術 ― 30例
  • 卵巣腫瘍・子宮内膜症手術等 ― 77例
  • 子宮外妊娠手術 ― 11例

子宮鏡手術 ― 45例

(粘膜下筋腫・子宮内膜ポリープ摘出術等)

開腹手術 ― 58例

  • 子宮全摘術 ― 44例
  • 子宮筋腫核出術 ― 5例
  • 卵巣腫瘍・子宮内膜症手術等 ― 9例

腟式手術 ― 47例

(腟式子宮全摘術、子宮脱手術、子宮頸部円錐切除術等)

婦人科の特長

POINT 1 体にやさしい低侵襲の手術

当院は、様々な婦人科疾患の治療にあたっております。病気の状態や患者さんの背景などにあわせて、患者さんと十分相談をして薬物療法や手術療法など適切な治療を提示し、最適な選択ができるよう努めております。 手術を要する際は、治療効果が十分あり、かつ出来るだけ身体にやさしい手術を心がけております。

腹腔鏡下手術

例えば、代表的な婦人科疾患である「子宮筋腫」「子宮内膜症」「子宮腺筋症」「良性卵巣腫瘍」「異所性(子宮外)妊娠」の多くは、お腹を大きく開けることなく腹腔鏡下手術で対応できます。
また不妊症の原因となる「子宮内膜症」「卵管水腫」「多嚢胞性卵巣症候群」などの治療にも腹腔鏡下手術は大変有用です。
腹腔鏡下手術では、下腹部に小さな傷(5mmが2〜3個、12〜15mmが1個)を作り、そこから細いカメラや手術用鉗子を挿入して手術を行います。

腹腔鏡下手術のメリットは、

  1. ①術後の痛みが少ない
  2. ②美容的に優れている
  3. ③入院期間が短い、早期に社会復帰できる
  4. ④術後の癒着が少ない
  5. ⑤拡大視野のもと、より精緻な手術操作ができる

が挙げられます。

当院では、日本産科婦人科内視鏡学会・日本内視鏡外科学会による審査で認められた技術認定医が手術に携わります。安全で負担の少ない治療を心がけております。

腟式手術

また当院は、お腹を開けず腟から子宮などを摘出する腟式手術も開院当初から得意としております。 「子宮筋腫」「子宮脱(女性性器脱)」「子宮腺筋症」「子宮頸部異形成」「子宮頸部上皮内がん」などが対象疾患となります。お腹に傷がないので痛みも少なく、術後の回復も早く、また美容的にも大変優れております。

どのような治療法であれ、稀ですが合併症など有益でない状態を引き起こすことがあります。従って治療方針を決める際は、しっかり相談すること、その内容を十分理解し納得した治療法を選ぶことが極めて重要となります。

当院では臨床経験豊富な医師が、患者さん一人一人としっかり向かい合い、腹腔鏡下手術・腟式手術・開腹手術等、症例に応じて最適な手術療法を提供しております。ぜひご相談ください。

POINT 2 婦人科関連のあらゆる症状に対応

一般婦人科診療

子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣腫瘍、月経不順、月経困難症、過多月経、更年期障害、女性性器脱(子宮脱)、性感染症、帯下異常、避妊、ワクチンなど、婦人科関連のあらゆる症状に対応いたします。ご相談ください。

POINT 3 専門医によるがん検診

乳がん検診

乳がんは女性がかかるがんの中で最も多い癌で、近年増加傾向にあります。早期発見のために定期的に乳がん検診を受けられることをお勧めします。
当院ではマンモグラフィーによる乳がん検診を行っております。月〜金曜日の午前・午後、土曜日の午前に検診しておりますが、なかには対応できない日もございます。検査を希望の方はあらかじめお電話(011-704-3911)で確認をお願いいたします。
なお、乳腺外科専門医による触診含めた乳がん検診も隔週金曜日の午後(完全予約制)に行っております。ぜひご利用ください。

子宮がん検診

当院では、子宮がん検診を積極的に勧めており、細胞診専門医が常勤しております。
子宮頸がんは、20歳から30歳代の若い世代に増えており、ヒトパピローマウイルスというウイルスの持続的な感染が主な原因です。性行為の経験があれば、誰でも感染の可能性があります。多くの場合は一時的な感染で自然に消失し、繰り返し感染します。このウイルス感染は珍しいことではなく、また感染したから必ず子宮頸がんになるわけではありません。感染が持続すると前がん病変へ進み、その一部ががんになります。生命の危険性はもちろんですが、子宮摘出が必要になれば妊娠や出産の可能性を失うことになります。
早期発見のためには、定期的にがん検診を受けることが大切です。
子宮体がんは、子宮の奥の方の子宮内膜に多く発生します。
閉経前に発生することはまれですが、発生率は40歳代後 半から増加して50歳代から60歳代に多いがんです。
検査方法は子宮体部に細い器具を挿入して、子宮内膜の細胞を採取し、顕微鏡で調べます。子宮の奥の検査になるので、子宮頸がん検診よりも痛みを伴います。

POINT 4 更年期障害に対してのプラセンタ療法

プラセンタとは

プラセンタとは胎盤のことで、人類をはじめ哺乳類の妊娠中だけに作られる、体内で母親と胎児を繋いで育てるための大切な器官です。プラセンタにはアミノ酸、ペプチド類、タンパク質、ミネラルなど、からだの機能維持に必要とされる多種多様な栄養素や成分が含まれています。

更年期障害

女性の一生涯は性機能から、小児期、思春期、成熟期、更年期、老年期の5つに分けられています。このうち更年期は生理がなくなる50歳前後の10年くらいに起きてくる老化現象のひとつとみなされています。この時期にはのぼせ、肩こり、動悸、イライラ、不眠など体の不調をきたしてきます。これを更年期障害と呼ばれています。 これは女性ホルモンの低下により、自律神経系に影響を及ぼすため様々な症状を起こすと考えられています。もちろん全ての女性が症状を起こすわけではなく、個人差があります。

更年期チェックシート

簡略更年期指数(SMI)で自己チェックしてみましょう。

点数
顔がほてる 10 6 3 0
汗をかきやすい 10 6 3 0
腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0
息切れ、動悸がする 12 8 4 0
寝つきが悪い、または眠りが浅い 14 9 5 0
怒りやすく、すぐイライラする 12 8 4 0
くよくよしたり、憂うつになることがある 7 5 3 0
頭痛、めまい、吐き気がよくある 7 5 3 0
疲れやすい 7 4 2 0
0〜25点
上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。
26〜50点
食事、運動などに注意をはらい、生活様式などにも無理しないようにしましょう。
51〜65点
医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがいいでしょう。
66〜80点
長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。
81〜100点
各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期の計画的な対応が必要でしょう。

プラセンタ療法

メルスモン注射
【主な効果】

更年期障害にみられる倦怠感、不眠、ホットフラッシュ、イライラ、肩こり、頭痛、冷え性などを改善します。(厚生労働省から認可)

【安全性】

当院で使用しているメルスモンは日本国内で、HIVやB型・C型肝炎に感染していない健康なヒトの胎盤のみを使用し、既知のウイルスや細菌は滅菌法(高圧蒸気滅菌)で不活化されています。

【治療法】

45歳から59歳までの更年期障害と診断された方は保険適応になり、3割負担で自己負担金は500円程度となります。
保険適応外(自費)の場合(美容目的、年齢や症状的に保険適応にならないとき)で注射を希望される時は 1A 1,500円 2A 2,000円 3A 2,500円となります。
週に2〜3回の注射を継続して治療することをお勧めします。
メルスモン注射を受けた方は、以後献血することが出来なくなります。お手数ではありますが、事前に説明書をお渡し同意書を取らせて頂いております。

JBPポーサインPRO

ブタの胎盤から抽出されたエキスを使用した医療機関のみで購入可能なサプリメントです。
原材料は健全な国内産ブタを使用し、安全性が高く有効成分を最大限に抽出する他社にはないJBP日本生物製剤社製の独自の抽出技術である「分子分画法」を採用されたもので、医療用医薬品としても使用されています。
プラセンタの注射に抵抗のある方などへお勧めできます。(プラセンタ注射は血液製剤製品のため、注射後は他人に対して献血ができなくなりますが、JBPポーサインは健康補助食品サプリメント(食品)扱いで制限がありません)

【内容量】

日本生物製剤社製JBPプラセンタエキス100%
(1粒重量 260mg、1粒内容量 210mg) ×5粒 ×28包 10,260円

【お召し上がり方】

食品として1日5粒を目安に、水またはお湯でお召し上がりください。

POINT 5 骨密度検査(骨粗しょう症検査)

女性ホルモンの減少に伴い骨はもろくなる傾向があります。
骨がもろくなっているかどうかを知る指標として代表的なものが「骨密度」です。
更年期以降の年代の方は、全員検査の対象となるほか女性ホルモンを抑える薬を⻑期間使用している方にも必要な検査です。
骨粗しょう症は、自覚症状がなく知らないうちに進行していきます。
いつまでも健康で過ごせる様に定期的に骨密度検査を受けることが重要です。

当院では月〜金曜日の午前・午後、土曜日の午前に検査を行っておりますが、なかには対応できない日もございます。検査を希望の方はあらかじめお電話(011-704-3911)で確認をお願いいたします。

PDF「骨粗しょう症検査.pdf」
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