2024 / 09 / 13 全体 鼻へ噴霧するタイプのインフルエンザワクチン 「フルミスト点鼻液」について
※ 長文ですが必ず最後までお読みください。
「フルミスト点鼻液」の取り扱いを開始します。
▷特徴
・ 鼻に噴霧するタイプのインフルエンザワクチンです。
・ 注射の必要がありません。
・ 1回の接種で両鼻に1回ずつ噴霧して終了です。
・ 日本では今年発売ですが、海外では長らく使用されているワクチンです。
・ 効果は注射とほぼ同等とされています。
・ 生ワクチンですが他のワクチンとの接種間隔に制限はありません。
・ 2-18歳の方が対象となりますが供給が不安定なため、今年は中学生までとさせていただきます。
・ 目立った副作用としては、鼻水、鼻づまり、咳、喉の痛みなどの「かぜ症状」があります。
高熱など症状の程度により、治療が必要となることもありますのでご相談ください。
特に注射が苦手な方、ワクチンで強く腫れてしまう方、1回で済ませたい方におすすめです
▷ 日程
10月19日(土)、10月22日(火)、10月29日(火)
11月9日(土)、11月12日(火)の一部時間帯となります
※注意事項
・ 注射ではありませんが、注射器のような容器で両鼻に噴霧します。
嫌がって激しく泣いてしまい大量に鼻水がでるような場合は十分な効果が得られない可能性があります。
再接種はできませんので、あらかじめご家族でしっかりご検討ください。
・ 軽い鼻炎程度であれば鼻をかんだ後、通常に接種可能です。
・ 生ワクチンのため軽いインフルエンザ症状が出ることがあります。
他のワクチンでもそうですが、大事な行事の前などは避けるようおすすめします。
・ 水平伝播する可能性があるため重度の免疫不全者との接触は接種後1-2週避けてください。
また同様に接種後1~2週間は乳児との接触を可能な限り控えるよう推奨されています。
身近にいる場合は注射タイプをおすすめします。
▷ 接種を受けることができない方
・ 発熱している方。
・ 重い急性疾患にかかっている方。
・ ワクチン成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方。
・ 免疫機能に異常を伴う疾患をお持ちの方、免疫抑制をきたす治療をうけている方。
・ 経口、または注射の副腎皮質ホルモン剤を使用している方。
・ 妊娠中の方
・ その他、医師が不適当と判断した方
重度のゼラチンアレルギーを有する患者、免疫不全患者、無脾症患者
ミトコンドリア脳筋症患者、中枢神経系の解剖的バリアーに破綻がある方など
▷ 相談が必要な方
・ 喘息のある方、または喘鳴の症状がある方。
⇒基本は注射タイプを推奨します。
重度の場合はフルミストの接種はできません。
当院の方針として1年以上、無治療、定期薬のみで発作のない方は接種が可能です。
・ 重度の鶏卵、鶏肉アレルギーの方、ゼラチンアレルギーの方。
・ 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患など基礎疾患のある方。
・ 過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方。
・ サリチル酸系医薬品、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を服用している方。
(川崎病などで服用することがあります)⇒ その際は主治医にご確認ください。
・ その他、医師が相談が必要と認める者
当院での方針は、日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会の
「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方」を参考にしています。